ギ酸(蟻酸)

原因

アルコールに含まれるメタノールが体内で分解される過程で出来る毒素

ギ酸(蟻酸)

毒性が高く、二日酔い症状の原因となります。

このページでは、

  1. 体内でギ酸(蟻酸)が増えるメカニズム
  2. メタノールを多く含むお酒の種類
  3. ギ酸(蟻酸)による二日酔い症状の緩和方法

などについてご紹介します。

ギ酸が増えるメカニズム

ギ酸は、肝臓がメタノールを分解する過程で生まれる中間生成物です。

中間生成物とは、途中で生まれる成分のことなんですが、少し噛み砕いて説明してみましょう。

肝臓によるアルコール分解の仕組み

アルコールは、カラダにとっては異物なので、肝臓で分解され体外に排出されます。

特定のお酒に含まれる「メタノール」は、アルコールの一種のため、肝臓で分解されます。

肝臓は、メタノールを3段階に分けて無毒な水と二酸化炭素に分解処理します。

肝臓によるメタノールの分解工程
第一段階 メタノールを分解 ➜ ホルムアルデヒドができる(中間生成物※有毒)
第二段階 ホルムアルデヒドを分解 ➜ ギ酸ができる(中間生成物※有毒)
第三段階 ギ酸を分解 ➜ 水・二酸化炭素ができる(最終生成物※無毒)

この分解工程の途中で生成されるのが、中間生成物です。

中間生成物である、ホルムアルデヒドとギ酸は強毒性のある物質です。

ホルムアルデヒドは、肝臓で直ちに代謝されるため、二日酔いへの影響はないとされています。

ギ酸の分解には時間がかかる傾向があるのですが、その理由は次のとおりです。

メタノール分解に時間がかかる理由

アルコールの種類でも説明したように、アルコールには大きく分けて2つの種類があります。

  1. エタノール
  2. メタノール

エタノールは、ビールなどのお酒によく含まれます。

メタノールは、ウィスキーやブランデーなど強いお酒に多く含まれます。

この2種類のお酒を同時に飲んだ時、肝臓は、エタノールの分解を優先し、メタノールは後回しにします。

メタノールの分解は、後回しにされるため、深酒した日などは、二日酔い当日の朝方になってようやくメタノール分解の順番が回ってくるというタイムラグが発生します。

メタノールを含む強めのお酒を飲むと、次の日になっても二日酔い症状が長引いてしまうのはこのためです。

しかも、メタノールの二日酔い症状は、エタノールのそれより強烈という不都合なおまけ付きです。

ギ酸の二日酔いが辛いワケ

ギ酸は体内残留時間が長く、血液中に流れ込むことで代謝性アシドーシス(血液が酸性に傾いた状態)という症状を誘発します。

血液のPH(ペーハー)が崩れると、頭痛、めまい、嘔吐、下痢の症状の他、老廃物の代謝不良(二酸化炭素や乳酸などなどさまざまな症状を引き起こします。

これが、強いお酒(メタノール由来)の二日酔いが酷くなる理由です。

メタノールを多く含むお酒

メタノールを多く含むお酒の代表例は、

  • ブランデー
  • ウィスキー
  • ジン
  • テキーラ
  • 赤ワイン

などです。

 蒸留酒系の強いお酒に多く含まれる傾向があります。

「メタノールは色のついたお酒に多く含まれる」
とも言われます。
色のついたお酒は、原料が果実であるものが多いですが、この果実に含まれるペクチンという成分が醸造過程でメタノールに変化するためです。

ギ酸による二日酔い症状

ギ酸は、有毒のため、量が増えるとカラダの細胞にダメージを与えてしまい、二日酔い症状が出てしまいます。

症状の代表例には、次のようなものがあります。

  • 頭痛
  • めまい
  • 嘔吐
  • 下痢

ギ酸の二日酔い症状対策

肝臓は、ギ酸の代謝の際に、葉酸(ビタミンB9)を大量に使います。

そのため、アルコールを飲むと、葉酸(ビタミンB9)が欠乏気味なります。

「今日の飲み会はメタノールたくさん飲んじゃいそうだな〜」

と思われる日は、葉酸(ビタミンB9)を摂ると、早く症状を緩和することができます。

葉酸(ビタミンB9)を含む食べ物

葉酸(ビタミンB9)は、などの食べ物に多く含まれます。

飲み会の際に、これらの食べ物を摂ると、二日酔い対策になります。

ただ、食べ物から取れる葉酸の量は限定的なので、サプリなどで摂るのが最も効果的です。

葉酸(ビタミンB9)サプリ

葉酸サプリは、ドラッグストアやコンビニでも購入できます。

Amazonなどでも購入が可能です。

ちなみにAmazonで一番人気はこちらのDHC葉酸サプリ

口コミも高評価が多いです。

葉酸は、もともと「妊婦さんが飲むサプリ」として人気のため、二日酔いに関する評価はさほど多くはないのですが、知る人ぞ知る二日酔い対策アイテムです。

お酒にまつわる都市伝説

お酒の中でもメタノールに関係する都市伝説を2つご紹介します。

安いお酒は悪酔いする?

「安いお酒は、人工的なアルコール(メタノール)が入ってるから悪酔いする」

という噂を聞いたことはないでしょうか?

この話の真相は、蒸留精度にあります。

蒸留精度が低いと、お酒に含まれるメタノール残量が多くなります。

一般的に、高いお酒ほど手間暇とお金をかけて不純物を除去する丁寧な蒸留を行い、安いお酒はコスト削減のため最低限の製法で蒸留を行うといったところから、安いお酒ほどメタノール残量が多いとされています。

人工的なアルコールを混ぜているというのは間違い!(戦後に工業用メタノールを混ぜて飲んでいた時代はあったようです。)

ペットボトル焼酎は悪酔いする?

「ペットボトル焼酎は、質が低いので悪酔いする」

これも都市伝説です。

大五郎などは甲類焼酎という種類に分類され、不純物の除去率はむしろ高いというのが真実です。

焼酎には乙類と甲類の2種類ある

焼酎をよく飲まれる方はご存知かもしれませんが、焼酎には乙類と甲類の2種類があります。

違いと特徴を表にすると以下のような感じです。

種類 原料と製法 特徴
乙類 芋や麦を一度だけ蒸留 原料の風味をそのまま味わえる
甲類 サトウキビなどが原料で何度も蒸留。余計な雑味を取り、より高純度のアルコールを精製  とてもクリアな味わい

お得な焼酎でお馴染みの大五郎は、甲類です。安酒というイメージが強いですが、製法に関しては手抜きはなく、むしろ手間暇は乙類よりかかっているお酒なんです。

安さのワケは?

じゃあ、なんであんなに安いんでしょうか?

理由はこうでした。

「乙類は、例えば国産の芋を使っていたりするので原料代が高いですし、蒸留プロセスで甲類以上に人手が加わるためコストが高め。逆に『大五郎』などの甲類は、蒸留方法の違いから人の手が加わる工程が少ないため人件費も抑えられるので、乙類に比べて生産効率がいいんですよ」
出典:Livedoor NEWS

品質が悪いから安いというわけではないのですね。

大五郎さん、長いあいだ勘違いしていてゴメンナサイという感じです。

赤ワインに注意?

ワインが苦手という人は、メタノール分解ができない人の可能性があります。

メタノールは、白ワインより赤ワインのほうが含有量が多いです。

また、同じ赤ワインでも産地によっても含有量が異なります。

ワインの種類によって、お酒の残り方が異なるのはこのためです。

メタノール含有量
ワイン種類(産地) 含有量
白ワイン(フランス産) 32~78mg/L
赤ワイン(フランス産) 128mg/L
チェリーワイン(フランス産)  276mg/L
ワイン(アメリカ産) 50~325mg/L

注意が必要な飲み物

フルーツジュースはNG

メタノールによる二日酔い症状が出ている場合は、グレープフルーツジュースやオレンジジュースなどの果物系ジュースは避けた方がよいと言われています。

理由は、果物には少量のメタノールが含まれているから。

だったら、普段フルーツジュースを飲んだ時に二日酔い症状がでないのはナゼ?という疑問も浮かぶので、個人的には、ほんとかな〜?の領域の情報です。

しかし、よく言われているのは確かなので、スポーツドリンクによる水分補給を推奨させていただきます。

原因
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